2014年1月1日水曜日

四国遍路の本(Books)

四国遍路に関する本を沢山読んだ。
その中で、良いと思った本を二冊だけ紹介したい。

① 「四国遍路」 (岩波新書) 辰濃 和男 (著)

朝日新聞の「天声人語」を担当していた人が書いた本だけあって面白い。真面目さとユーモアのバランスが良い。四国遍路に関心があるなら、まず最初に読むことをお勧めする。

四国遍路 (岩波新書)辰濃 和男 (著)


②「四国遍路の寺」 五来 重(著)

日本を代表する民俗学者の一人が書いた四国遍路の本だ。
現在の四国お遍路の姿、霊場の歴史、空海が本当に立ち寄ったと思われるお寺の事など、なる程と思う事が書いてある。

こういった事を知ってしまうと「錦の納札」なんて「何ぼのモンジャイ」と思ってしまう。何度も回らせようという強欲な僧侶達の陰謀ではないか! 立派な僧侶も居られると思うが、生臭坊主も存在しているのは確かだ。

五来重博士は本書の中(P104)で、やる気の無いお寺に対して辛辣な事を書いている。

「こういうお寺は、幸いなことに八十八の集印をする人があって、計画的に参らないといつまでも抜けたままだというので参ることになる。それによって生き長らえているという感じです。これが巡礼というものの姿です。」

五来 重 著 の「四国遍路の寺」

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