自転車で四国お遍路 Pedallers' Shikoku Ohenro: No20

Start：勝浦町キャンプ場
Goal：シレスト室戸の横の公園

鶴林寺（No20）/太龍寺（No21）
平等寺（No22）/薬王寺（No23）

標高

Googlemapで 19-23 を表示

この区間には、鶴林寺（No20）と太龍寺（No21）の2つの難所がある。鶴林寺の攻略ルートには2案ある。

（案１．鶴峠越え）
鶴峠を越えて鶴林寺を打つルートだ。ここはかなりの難所となる。勝浦町から徐々に狭くなり荒れてくる道を登るのだが、途中から傾斜が12.6%！になり、自転車を押して歩くのも大変になるのだ。いつまで続くのだろう？と思いながら自転車を押すこと約1時間、ようやく鶴峠に到着できるだろう。鶴峠に着いたら自転車を置いて、歩いて鶴林寺を目指すことになる。（登りは約40分）　鶴峠からの下りも急であるが、道路が広く状態も良いので、危険は無いだろう。

鶴林寺の標高

鶴林寺の地図

（案２．鶴峠迂回）
歩いて鶴林寺を打ち、鶴峠を迂回するルートだ。自転車の場合は、こっちを選択するのが無難である。遍路道の基点は、前川キャンプ場の川の対岸付近にある。距離は約2km、鶴林寺往復で4時間を見込めば充分であろう。
尚、迂回ルートは、道の駅から県道19号の合流地点まで約18km。峠越えより約12km遠回りになるが、押して歩くより楽しいと思うし、お松大権現に立ち寄ることができる。

迂回ルート

ちなみに、鶴林寺へ至る遍路道には二つのルートがある。

阿波遍路道（水呑大使経由）
横瀬川ルート

二つのルート

阿波遍路道は急傾斜なのに舗装されている為、逆に歩きにくい。特に雨の日は滑って危険だと思う。横瀬川ルートは傾斜が急であるが整備されており、未舗装なので脚にも優しい。

鶴峠迂回の途中、「勝負の神様」の「お松大権現」があるので、ギャンブルが好きな人は御参りすると良いだろう。

猫が沢山いるお松大権現

続く太龍寺は、自転車であればロープウェイ利用が普通であるが、水井橋を渡り途中の遍路道入口まで自転車で行き、歩いて太龍寺ピストンをする事も可能である。遍路道入口から太龍寺までは約1.5kmだが標高300m（斜度20%）、往復で3時間といった感じだろうか？　歩いてピストンする場合は、水井橋付近に荷物を置いて（隠して）空荷で遍路道まで走った方が良いかも知れない。5%くらいの斜度はありそうである。尚、ロープウェイの料金は往復で2,470円。歩いて節約し、浮いたお金で宿（道の宿そわか）に泊まる方が良さそうである。

薬王寺（No23）では、久しぶりに海を目にすることになる。ここから見る日和佐湾は綺麗だ。近くには日和佐城跡がある。ここも急な坂になるが、城の展望台から薬王寺を見るのも悪くない。

薬王寺から見る日和佐湾

日和佐城跡から見る薬王寺

その後、室戸岬までの約70kmの間に札所は無い。途中、「鯖大師」という番外のお寺があるので、気分転換に立ち寄っても良いだろう。

鯖大師

遠くに見える室戸岬

室戸岬付近で野宿する場合、岬の16km手前の佐喜浜町のコンビニが最後の買出し場所となるので、注意が必要だ。夫婦岩を過ぎて、室戸岬まで約14km。

▽▽▽▽▽▽　野宿　▽▽▽▽▽▽▽▽▽

【勝浦町・前川キャンプ場】

焼山寺まで約7.5km
交番を過ぎて、県道16号の橋を渡りすぐ左折する。無料。キャンプ場の高台にある民家で記帳を行う。勝浦郵便局の近く（約1km）に温泉がある。橋を渡り、少し進むとスーパーがある。芝地ではなく土なのが残念だ。

右の民家で記帳

穴禅定で有名な慈眼寺（四国別格二十霊場第三番）に行くときは、坂が急なのでこのキャンプ場に荷物を置いて行くと良い。　途中に立派な滝（灌頂ヶ滝）がある。　穴禅定の入口を見ようとしたが、途中の坂が急で引き返してしまった。　かなり狭いので、外人さんは無理かも知れない。それと1人だけだと3,000円だが、3人以上は1,000円/人なので、誰かと一緒に入ったほうが良い。